- 『散歩』の歌詞には、ある違和感があるという。
- 歌詞どおりに進むと、人けのない場所へたどり着く。
- その道順は、ある事件と結び付けて語られることがある。
『となりのトトロ』の主題歌として親しまれている「散歩」。
子どもが元気よく歩く姿を思い浮かべる、明るく優しい一曲だ。
ところが昔から、この歌には少し不気味な噂がささやかれている。
どんどん人けのない場所へ向かう歌
歌詞を思い出してみてほしい。
坂道
トンネル
草はっぱら
一本橋に
でこぼこじゃりみち
くものすくぐって……
普段は気にも留めない歌詞だが、一つひとつ追っていくと違和感がある。
最初は坂道。
やがてトンネルを抜け、草むらを進み、細い一本橋を渡る。
道は舗装されておらず、でこぼこのじゃり道になる。
最後には、誰も通っていない証拠のような、くものすまでくぐっていく。
進めば進むほど、人の気配は遠ざかっていくようにも見えるのだ。
もし誰かを連れて歩いていたら
この都市伝説では、歌詞の主人公は一人ではない。
もし数人で歩いていたら。
もし誰かが「こっちだよ」と先頭を歩いていたら。
そんな想像をした瞬間、この歌はまったく違う意味を持ち始める。
明るく口ずさんでいるうちに、人けのない場所へ誘導されている。
そんな解釈ができてしまうというのだ。
犯罪現場への道順だったという噂
さらに、この歌詞は「ある犯罪に使われた道順をそのままたどっている」という噂まで語られている。
どの事件なのか。
本当にそんな場所が存在したのか。
そうした話には決まった答えはなく、地域によって語られる内容も異なる。
だからこそ、この噂は長く残り続けてきたのかもしれない。
誰かが面白半分で結び付けた話なのか、それとも何か元になった出来事があったのか。
真相は分からないままだ。
何気ない歌詞ほど印象は変わる
都市伝説の面白いところは、一度聞いてしまうと元の印象に戻れなくなることだ。
これまで何度も耳にしてきた「散歩」も、この噂を知ったあとでは違って聞こえる人もいるだろう。
坂道。
トンネル。
草はっぱら。
一本橋。
でこぼこじゃりみち。
そして、くものす。
次にこの歌を聴いたとき、あなたは本当に「楽しい散歩」の情景だけを思い浮かべられるだろうか。


