- 電子レンジで猫を乾かした老婆。
- 猫が破裂しメーカーを提訴。
- 訴訟大国アメリカを象徴する噂。
「アメリカでは信じられないような訴訟が起きる」
そんな話題になると、必ずと言っていいほど登場する有名な都市伝説がある。
それが「電子レンジで猫を乾かした老婆」の話だ。
雨に濡れた猫
ある雨の日、一匹の猫がびしょ濡れになって帰宅した。
猫をかわいそうに思った飼い主の老婆は、少しでも早く乾かしてあげようと考えた。
そこで彼女が思いついたのは、電子レンジを使う方法だった。
老婆は何の疑いもなく猫を電子レンジに入れ、スイッチを押したという。
しかし結果は悲惨なものだった。
猫は内部から加熱され、やがて命を落としてしまったのである。
メーカーへの訴訟
怒った老婆は電子レンジのメーカーを訴えた。
その理由は驚くべきものだった。
「説明書に猫を乾かしてはいけないと書いていなかった」
つまり、自分は説明書どおりに使用しただけであり、注意書きをしていなかったメーカーに責任があるというのである。
そして裁判で勝訴し、多額の賠償金を受け取った――。
そんな話として語られている。
本当にあった事件なのか?
しかし、この話の信憑性は極めて低い。
実際に日本の法律関係者がアメリカ側へ確認したところ、そのような裁判記録や判例は見つからなかったという。
現在では事実ではなく、「訴訟大国アメリカ」を皮肉るジョークとして生まれた都市伝説と考えられている。
日本でも長年語り継がれているが、実話として裏付ける証拠は存在していない。
都市伝説が現実を変えた?
ところが面白いことに、この都市伝説が広まったことで実際の注意書きに影響を与えたとも言われている。
海外では電子レンジの説明書に、ペットや生き物を乾燥させてはいけない旨の注意が記載される例も見られる。
もちろん、この都市伝説が直接の理由かどうかは分からない。
しかし企業が想像を超える使い方に備え始めたのは事実である。
考察
この話が長年語られている理由は、誰もが「そんなことをする人はいないだろう」と思うからだろう。
だが世の中には常識では考えられない行動を取る人もいる。
企業の説明書が年々分厚くなっていくのも、そのためかもしれない。
もしかすると本当に怖いのは電子レンジではない。
「そんなことまで説明しなければならない時代」そのものなのかもしれない。


