- 踏切事故で首と胴体が分離。
- 首だけの男が突然目を開く。
- 27回まばたきして動かなくなった。
踏切事故にまつわる都市伝説の中でも、特に有名な話がある。
それは「首だけになった男」の話だ。
踏切で起きた悲劇
ある日、一人の男が遮断機の下りた踏切を無理に渡ろうとした。
しかし間に合わなかった。
猛スピードで走ってきた列車に衝突し、男の体は激しく吹き飛ばされてしまう。
事故現場は騒然となり、多くのやじ馬が集まった。
誰もが悲惨な事故に言葉を失っていた。
突然目を開いた首
やじ馬の一人が、線路脇に転がる男の首を見つけた。
恐る恐る近づき、その顔をのぞき込む。
すると次の瞬間だった。
閉じられていたはずの目がカッと開いた。
そして首だけになった男は、やじ馬たちに向かってこう怒鳴ったという。
「見るなよ!」
周囲は悲鳴に包まれた。
誰もが逃げ出そうとする中、男の首だけはなおも生きているように見えた。
27回のまばたき
その後、男の首は何度もまばたきを繰り返した。
一回。
二回。
三回……。
そして27回目のまばたきを終えたところで、完全に動かなくなったという。
以来、この話は「首だけで27回まばたきをした男」として語り継がれるようになった。
本当にあり得るのか?
もちろん、この話には多くの疑問がある。
人間は肺から送られる空気で声帯を震わせて声を出しているため、首だけになった状態で言葉を発することはできない。
また、事故現場の混乱の中で、誰かが正確にまばたきの回数を数えていたというのも不自然である。
そのため実話ではなく、事故の恐ろしさを伝えるために作られた都市伝説と考えられている。
考察
人間は突然の死を簡単には受け入れられない。
だからこそ、「まだ生きていた」「最後に何かを伝えようとしていた」という話が生まれるのかもしれない。
そしてこの都市伝説で最も不気味なのは、男の言葉そのものだ。
なぜ男は助けを求めなかったのか。
なぜ「痛い」でも「苦しい」でもなく、「見るなよ」だったのか。
もし本当にその言葉が発せられたのだとしたら――。
男は自分の姿を誰にも見られたくなかったのか、それとも、やじ馬たちの背後にいた“何か”を見ていたのかもしれない。


