- ピアスの穴から白い糸が出てくる。
- 引っ張った瞬間に視界が真っ暗に。
- その糸は視神経だったという噂。
ピアスが若者の間で流行し始めた頃、多くの人が恐れた有名な都市伝説がある。
それは「ピアスの穴から出てきた白い糸を引っ張ると失明する」という話だ。
ある日、耳に開けたピアスホールを眺めていた人物は、穴の奥から細い白い糸のようなものが出ていることに気づく。
気になってつまんでみると、糸はするすると伸びてきた。
どこまで続いているのだろう。
そう思いながら引っ張り続けた次の瞬間――。
プチッ。
糸が切れた。
そして同時に視界が真っ暗になったという。
後になって医師から告げられたのは、あの白い糸は視神経だったという衝撃の説明だった。
誰もが知っていた都市伝説
現在ではピアスを開けている人は珍しくなく、この話を本気で信じる人も少ない。
しかし1990年代前後には非常に有名な噂だった。
学校や雑誌、友人同士の会話で語られ、「耳には絶対に穴を開けるな」と警告するように広まっていった。
当時はピアスに関する知識も今ほど一般的ではなく、不安や恐怖がこうした噂を後押ししたのだろう。
白い糸の正体とは
もちろん耳と目の神経が糸のようにつながっているわけではなく、視神経を引き抜いて失明することなどありえない。
そのため、この話は完全な都市伝説として扱われている。
ただし、ピアスホールから白い糸のようなものが出てくること自体は実際にあるという。
皮脂や角質、分泌物などが固まり、糸状に見える場合があるためだ。
そのため、噂の元になった現象そのものは存在していた可能性がある。
なぜ広まったのか
人は身体に関する話になると、特に恐怖を感じやすい。
「耳に穴を開ける」という行為は、当時の大人たちから見れば危険な行為にも映った。
そのため若者への警告として、この都市伝説が広まったとも考えられている。
また、「目が見えなくなる」という強烈な結末は、人々の記憶に残りやすく、噂として拡散されるには十分だった。
まとめ
ピアスの穴から出てきた白い糸を引っ張ると失明する――。
そんな話は医学的にはありえず、有名な都市伝説のひとつである。
しかし実際に白い糸のようなものが出ることはあり、その現実の現象が恐ろしい噂へと変化していったのかもしれない。
もし耳元に白い糸を見つけても慌てる必要はない。
ただし、それが本当に何なのか分からないまま無理に引っ張るのはやめておいた方がいいだろう。
都市伝説は嘘だとしても、何が起こるかまでは誰にも分からないのだから。


