宝くじの高額当選番号はあらかじめ決まっている。
- 宝くじの高額当選番号は決まっている。
- 宝くじがよく当たる売り場を作為的に作っている。
- 売り場が話題になることで宝くじの販売数が伸びる。
高額当選をよく出す売り場の謎
ワイドショーなどで「宝くじの高額当選がよく出る売り場」というのを聞いたことがないだろうか。
億を超える高額の宝くじが発売されると「高額当選が出る売り場」「高額当選をよく出す売り子」などの特集が組まれる。
なぜ高額当選が出る売り場がある。よく高額当選する宝くじを売る売り子がいる。そう聞くとその売場、その売り子から買いたいと思う人は多いようだ。
宝くじ売り場は全国2万か所近くあり、普通に考えれば同じ売り場で高額当選が何度も出る確率は低い。ましてや特定の売り子から出るというの考えにくいことである。
宝くじの抽選方法
ニュースなどでも中継されるので、ご存じの人も多いだろうが、ジャンボ宝くじなどは、抽選会場でルーレットによって当選番号が決められる。
ボタンを押すと「組み」「各桁」のルーレットへ矢が放たれ、矢の刺さった数字が当選番号となる。
高額当選の番号はあらかじめ決まっている
矢を使ったルーレットで決められる当選番号は、まさに運次第のように思える。宝くじの抽選は公正でなければならず、運で決まるルーレットは公正であるかのように思うだろう。
しかし、抽選の様子はただのパフォーマンスでしかなく、実は抽選前に当選番号は決められている。
回るルーレットと放たれる矢は全てコンピューター制御である。放つ矢の角度と距離、ルーレットの回転速度などを計算し、タイミングよくボタンを押せば当てたい数字にあてることは簡単なこと。
人間が感覚でタイミングを計って、当たるタイミングでボタンを押すことは不可能に近いので、やはり運次第かというとそうでもない。
コンピューター制御で、当てたい数字に当てるためのタイミングはすでに計算されている。ボタンを押してから、そのタイミングとのずれはコンマ数秒の世界。人の目にはわからないズレでしかなく、どのタイミングでボタンが押されても、そのズレを修正し矢を放つだけである。
高額当選がよく出る売り場の秘密
実は高額な当選金額だけでは宝くじの売り上げはあまり伸びない。
海外には日本円に直して数十億円、数百億円になる宝くじが販売されていて、日本にいながらこの宝くじを買うことができる。しかし、この宝くじを購入する日本人は少ない。購入するしないではなく、購入できることを知らない人が多い。話題性が少なく日本のテレビなどメディアがあまり取り上げないからだ。
国内のジャンボ宝くじも同じで、いろいろなメディアで取り上げてもらわないと、宝くじの売り上げは伸びない。メディアで取り上げてもらうためには、「高額」の他にも多くの話題性が必要となる。その話題作りの一つとして「高額当選が出るの売り場や売り子」がある。宝くじについて報道するときに多くの話題が欲しいメディアはこれを特集する。
どの売り場でどの番号の宝くじが売られているかは全て管理されている。高額当選を出したい売り場で売られた宝くじを当選さているのである。
もちろん毎回高額当選が同じ売場から出ていては怪しまれる。高額当選を別の売り場にする時は、もう少し売り上げが見込めたであろう売り場が選ばれる。高額当選を出すことで、次回の売上を伸ばすためだ。