- 着信履歴はないのに留守番電話だけが届くという噂がある。
- 音声には「もしもし」と短く聞こえるだけ。
- 何度も再生した人ほど、不気味な変化に気付くという。
スマートフォンに見慣れない通知が届くことがある。
「留守番電話があります」。
しかし、通話履歴を開いても着信はどこにも残っていない。
圏外だったわけでも、非通知だったわけでもない。ただ、留守番電話だけが存在している。
掲示板で語られ始めた奇妙な報告
この噂が広まり始めたのは、匿名掲示板やSNSで似たような体験談が続けて投稿されたことがきっかけだという。
「履歴はないのに留守電だけ届いた。」
「再生したら雑音のあとに”もしもし”と聞こえた。」
最初は電波障害や通信会社の不具合だろうと片付けられていた。
だが、不思議なのはここからだった。
声は毎回同じだった
投稿者たちの証言では、声は年齢も性別も分からない。
ただ、小さく。
「もしもし」
それだけを残して途切れる。
長さも一秒ほどしかない。
中には「子どもの声だった」と話す人もいれば、「老人のようだった」と証言する人もいる。
しかし共通しているのは、その声を聞いたあとも発信者は見つからないことだった。
削除しても終わらない
気味が悪くなって留守番電話を削除する人も多い。
ところが数日後、また同じ通知が届くという。
着信履歴は、やはり存在しない。
通知だけが静かに現れる。
中には機種変更をしても続いたという話まである。
再生を繰り返した人の証言
最も有名なのは、ある投稿者の体験談だ。
怖いもの見たさで、同じ留守番電話を何度も再生していたという。
十回ほど聞いた頃だった。
雑音のあとに続く「もしもし」が、ほんの少しだけ長く聞こえた。
気のせいだと思い、さらに再生を繰り返した。
すると今度は、最後にこんな言葉が混じっていたという。
「……聞こえてる。」
驚いてもう一度再生したが、音声は最初と同じ「もしもし」だけに戻っていた。
それ以来、その投稿者のアカウントが更新されることはなかったという。
本当に留守番電話だったのか
もちろん、この噂を裏付ける証拠は見つかっていない。
通信の不具合だったという人もいれば、作り話だと笑う人もいる。
それでも今なお、ネットには似たような体験談が時折投稿される。
もしある日、着信履歴のない留守番電話が届いていたら。
あなたは、その再生ボタンを押すだろうか。

