- 天才科学者ニュートンには知られざる研究があった。
- 聖書に繰り返し現れる謎の数字へ執着していた。
- その計算の先に現れたのは2060年という年だった。
アイザック・ニュートンといえば、リンゴの逸話や万有引力で知られる歴史上屈指の科学者である。
だが彼には、教科書にはほとんど書かれない別の顔があった。
それは錬金術師であり、聖書研究家としての顔である。
ニュートンは生涯の多くの時間を、金を生み出す賢者の石や不老不死の霊薬、そして聖書に隠された神の計画の解読に費やしていたという。
そんな彼が残した研究資料の中には、後に「2060年」という不気味な数字が記されていた。
なぜ世界最高峰の科学者が終末の計算を行ったのだろうか。
科学者ニュートンのもう一つの顔
2016年、ニュートンが残した錬金術関連の写本が改めて注目を集めた。
そこには鉛を金へ変える方法や賢者の石に関する研究が記されていたとされる。
現代では非科学的に見える内容だが、当時の知識人たちにとって錬金術は自然界の秘密を探る学問の一つだった。
そしてニュートンが特に執着していたのが聖書の研究である。
彼は旧約聖書の「ダニエル書」と、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に繰り返し登場する数字や象徴に強い関心を抱いていた。
その研究内容はあまりにも当時の教会の教義と異なっていたため、長い間公表されず秘密文書として保管されることになった。
ダニエル書とヨハネの黙示録に現れる謎の数字
ニュートンが注目したのは、両書に共通して現れる「1260」という数字だった。
ダニエル書には「1時期、2時期、半時期」という表現が登場する。
これを3年半と解釈すると42か月、さらに1260日となる。
一方、ヨハネの黙示録にも「42か月」や「1260日」という数字が繰り返し登場する。
偶然とは思えない一致。
ニュートンはここに何らかの暗号が隠されていると考えた。
さらに彼は聖書の中にある「神の一日は人間の一年に相当する」という考え方を採用する。
すると1260日は1260年という長大な期間へ姿を変える。
ここから終末計算が始まった。
2060年はどこから生まれたのか
ニュートンはダニエル書に登場する獣と、ヨハネの黙示録に現れる赤い竜や獣を同じ存在だと解釈した。
そして、それらは堕落した宗教権力を象徴していると考えたのである。
問題は、その堕落がいつ始まったかだった。
いくつかの候補が検討されたが、ニュートンは西暦800年の出来事に注目する。
クリスマスの日、教皇レオ3世がフランク王カール大帝へ皇帝の冠を授けた出来事である。
ニュートンはこの瞬間を教会権力が大きく変質した象徴的な日と見なした。
そして800年に1260年を加える。
導き出された数字は2060年。
これが後に「ニュートンの終末予言」と呼ばれるようになった。
本当に世界は終わるのか
もっとも、ニュートン自身は映画や小説のような人類滅亡を予言したわけではない。
研究資料を見る限り、彼が想定していたのは宗教秩序や世界の支配構造が大きく変わる転換点だったとも解釈されている。
つまり2060年は「世界の終わり」というより、「時代の終わり」を意味していた可能性もある。
しかし数字だけが独り歩きし、やがて終末予言として広まっていった。
科学の象徴ともいえる人物が、同時に聖書の暗号や終末の計算に没頭していたという事実そのものが、多くの人を惹きつける理由なのかもしれない。
まとめ
ニュートンの2060年予言は、科学者が残した終末論として現在も語り継がれている。
その根拠となったのはダニエル書とヨハネの黙示録に共通して現れる「1260」という数字だった。
2060年が本当に何かを意味するのか、それとも一人の天才が残した壮大な思索に過ぎないのか。
答えが分かる日は、まだ少し先である。


