- ドラマの最後に流れる、見慣れた一文。
- その注意書きは、ある特撮番組の騒動が始まりだという。
- 悪役と同じ名前だった男性に、思わぬ災難が降りかかる。
ドラマや映画のエンディングで、こんな一文を見かけたことはないだろうか。
「この物語はフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものとは一切関係ありません。」
あまりにも見慣れているため、最後まで読む人は少ないかもしれない。
しかし、この一文には「ある特撮番組で起きた騒動がきっかけだった」という都市伝説が語られている。
悪役「ドルゲ」が巻き起こした騒動
噂の舞台となるのは、1970年代に放送された特撮ドラマだ。
作品には「ドルゲ」という悪の首領が登場し、毎回さまざまな怪人を送り込んで主人公と戦わせていた。
子どもたちの人気は高く、「ドルゲ」は悪役の象徴として広く知られる名前になっていったという。
ところが、その人気が思わぬ人物を困らせることになった。
本当にいた「ドルゲさん」
ある日、番組を放送していたテレビ局へ一本の抗議電話が入る。
電話の主は、町医者を営むドイツ人の男性だった。
その男性の名前も、偶然「ドルゲ」。
番組が人気になるにつれ、子どもたちから悪役と同じ名前だとからかわれ、迷惑を受けているという内容だったそうだ。
もちろん、番組側に実在の人物をモデルにした意図はなかった。
しかし、偶然とはいえ同じ名前だったことで、現実の人物へ影響が及んでしまったのである。
だから注意書きが生まれたという噂
この出来事をきっかけに、番組の最後で「これはフィクションです」という注意書きを表示するようになった――。
そんな話が、長年語り継がれている。
ただし、この逸話が本当に注意書きの始まりだったのかは定かではない。
それ以前から似た表現が使われていたという説もあり、この話を裏付ける決定的な資料は見つかっていない。
それでも、この噂が広まり続けたのは、いかにも起こりそうな出来事だからなのかもしれない。
何気ない一文にも物語がある
エンドロールの最後に流れる、ほんの数行の注意書き。
普段は読み飛ばしてしまうその文章も、この噂を知ると少し違って見えてくる。
本当に一人の「ドルゲさん」が、その始まりだったのか。
真相は分からない。
それでも、ドラマの最後に流れるあの一文を見るたび、この噂を思い出す人は少なくないという。
あなたは、次も読み飛ばせるだろうか。


