ハイジは世界最恐絶叫マシーンを楽しめる度胸と体力がある
- アルプスの少女ハイジは27mのブランコで遊んでいる。
- 落差ビルの6階に相当する18mで最高時速は68kmになる。
- 巨大ブランコで遊ぶためには相当の身体能力が必要。
アルプスの「少女ハイジ」のオープニングをご存じだろうか?ハイジが楽しそうにブランコをこぐシーンでは、ブランコの下に家や教会の尖塔がありかなり巨大なブランコで遊んでいる。
この映像からの情報を計算してみると、あのブランコは世界最恐の絶叫マシーンで、ハイジはかなり体を鍛えていることになる。
ハイジが遊ぶブランコの絶叫マシーン度
まず前方最高地点で一瞬止まってから後方最高地点に到達するまでが6秒かかっていて、往復で12秒かかることになり、これだけで計算するとロープの長さは36mとなる。
もう少し正確に計算するためには、ロープを含むブランコの重さとハイジの体重が必要となる。
ハイジは作中5歳から8歳へ成長する。ヨーロッパ女児の平均体重やハイジの容姿から40kgと仮定する。
ハイジの握っている感じから、ロープは16mmと推測され、ロープ1メートルの重さは170g。36mのロープが左右一本ずつと、結び目や座る板のことを考慮するとブランコの重さは13kgとなる。
長さ36mで重さ13kgのブランコに40kgのハイジがのると、往復に14秒かかることになり映像の12秒と一致しない。12秒となるように長さを調整すると、ブランコのロープの長さは27mということになる。
次に最下点(垂直の状態)と最高地点の角度を測ると70度もある。最下点から18mこいで上げていることになり、この高さはビルの6階に相当する。最高時速は68km出ることになり、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの最高速度62kmよりも速いことになる。
ここまでの情報を整理すると
- ブランコの長さは27m
- 落差18m
- 最高速度68km
シートベルト、命綱なし、あるのは2本のロープと座面の板のみというブランコで、これだけの落差、速度というだけでもかなりの絶叫マシーンであるが、ブランコのはるか下に教会の尖塔が映っていることを忘れてはいけない。ハイジは地上から100mほどの上空でブランコをこいでいるのである。
スーパー女児ハイジ
ハイジの生活圏内で100m以上の建築物はない。おそらくは127mを超える巨木があり、そこに設置されたブランコだと思われる。
座面の板が地上100mにあるブランコの板にいきなり座ることはできない。座面までの高さ100mとブランコの高さ27mを足した127mをまず登らなくてはならない。そしてロープを伝い27m降りてやっと座ることができる。片道だけで垂直昇降154m。
そしてジェットコースター並のスピードがでるほど巨大ブランコをこぐ体力と、時速68kmでも振り落とされない握力も必要である。
世界最恐のブランコを笑顔で楽しんだ後は、27mのロープを昇り巨木を127m降りてくる。
10歳にもならないハイジだが、往復で308mの垂直昇降し、巨大なブランコをこぐことができ、大人以上の身体能力と度胸を持ている。