- O型が刺されやすいという説は有名。
- 実験では血液型による差はほぼ確認されていない。
- 本当に狙われるのは足の菌が多い人らしい。
夏になると必ず話題になるのが「蚊に刺されやすい人」の特徴である。
家族や友人と同じ場所にいるのに、自分だけ何カ所も刺される。
逆にまったく刺されない人もいる。
その違いはどこにあるのだろうか。
昔から有名なのが「O型の人は蚊に刺されやすい」という都市伝説である。
O型は蚊に刺されやすいのか
この説には根拠となった研究が存在する。
蚊の体内に残った血液を調べたところ、O型の血液が最も多く検出されたという報告があった。
- O型
- B型
- AB型
- A型
という順番だったため、「O型は刺されやすい」と広まったのである。
しかし、その後に行われた実験では血液型による明確な差は確認されなかった。
少なくとも血液型だけで刺されやすさが決まるわけではないようだ。
蚊が人を見つける方法
では蚊は何を頼りに人を探しているのだろうか。
蚊は視覚よりも臭いや二酸化炭素に強く反応するといわれている。
そのため昔から次のような説が語られてきた。
- 汗をかきやすい人は刺されやすい
- 飲酒後は刺されやすい
- 体温が高い人は刺されやすい
- 運動後は刺されやすい
どれも完全な間違いではないが、決定打と呼べるほどの差は見つかっていなかった。
蚊が反応したのは脱ぎたての靴下だった
そんな中で研究者たちは興味深い現象を発見する。
脱ぎたての靴下に対して、蚊が強く吸血行動を示したのである。
ところが脱ぎたてのシャツや帽子では同じ反応は見られなかった。
つまり蚊を引き寄せる何かが足に集中している可能性が浮上した。
そこで刺されやすい人と刺されにくい人の足を比較したところ、意外な違いが見つかった。
蚊に刺されやすい人の足は菌が多い
研究では、蚊に刺されやすい人の足には刺されにくい人よりも多くの細菌が存在していた。
場合によっては数倍近い差が確認されたという。
これらの菌は汗や皮脂を分解し、独特の臭いを発生させる。
その臭いはしばしば「チーズが腐ったような臭い」と表現される。
そして蚊はこの臭いに強く反応するらしい。
つまり都市伝説風に言えば、蚊に好かれる人ほど足が臭いということになる。
足が臭ければ必ず刺されるわけではない
ただし話はそう単純ではない。
足の臭いにはいくつか種類がある。
特に知られているのが次の二つである。
- 菌が原因のチーズ系の臭い
- 疲労によるアンモニア系の臭い
研究で蚊を引き寄せると考えられているのは前者である。
後者の臭いが強いからといって、必ずしも蚊が集まるわけではない。
つまり「足が臭い=蚊に刺されやすい」とは言い切れないのである。
まとめ
O型が蚊に刺されやすいという話は有名だが、現在では血液型だけで説明するのは難しいと考えられている。


