ざくっと都市伝説
- 終電後の駅で、誰もいないのに改札のエラー音が鳴るという。
- 防犯カメラには何も映っていない。
- 駅員の間には、ある決まりが語り継がれている。
鉄道関係の仕事をしていた人物から、こんな話を聞いたことがある。
終電が発車したあとの駅は驚くほど静かだ。
照明は落とされ、ホームから人の気配が消える。
その静寂を破るように、ときどき改札機が短いエラー音を鳴らすことがあるという。
もちろん利用客など一人もいない時間だ。
誰も通っていない改札
最初はセンサーの誤作動だと思われていた。
だが、音が鳴るたびに監視モニターを確認しても、改札を通る人影は映っていない。
録画映像を見返しても結果は同じだった。
改札機だけが、見えない誰かを検知したように反応している。
三度目のエラー音
その駅では昔から、不思議な言い伝えがあったという。
一度だけなら気にするな。
二度目も故障かもしれない。
しかし、短時間に三度鳴ったら、その夜は改札の向こうを見てはいけない。
理由を尋ねても、先輩駅員は決まってこう答える。
「見ても得することはない。」
新人駅員の出来事
ある新人駅員は、その言葉を信じなかった。
三度目のエラー音が鳴ったあと、改札の先をのぞき込んだという。
そこには誰もいなかった。
……はずだった。
足元を見ると、床には濡れた足跡だけが一直線にホームへ続いていた。
だが、その足跡は途中で途切れていたという。
今も残る噂
もちろん、この話を証明する記録は残っていない。
古い改札機の誤作動だったという人もいる。
駅員同士のいたずら話だったという人もいる。
それでも終電後の駅でエラー音が響くと、長く勤務する駅員ほど静かに顔を見合わせるという。
もし深夜の駅で、誰もいない改札から三度続けてエラー音が聞こえたら。
その先を確かめるのは、やめておいたほうがいいのかもしれない。


