都市伝説まとめ 定番から新説まで

都市伝説大全

いまだ暗号が解読できないアメリカの埋蔵金

ざくっと都市伝説
  • 財宝の隠し場所などが書かれた3枚の暗号文が見つかる。
  • 財宝の内容が書かれた暗号文は解読された。
  • 財宝の隠し場所が書かれた暗号文はいまだに解読されていない。


1822年、トーマス・ジェファソン・ビールという男がヴァージニア州リンチバーグでホテルを経営している友人のロバート・モリスに「大事な書類が入っている」という鉄製の箱を預け、どこかへ旅立っていった。

それからしばらくして、モリスの元にビールからの手紙が届く。その手紙には「もし10年経っても私が戻ってこなかったら、錠前を壊して箱を開けてください」と記されていた。

この手紙を最後にビールからの連絡は途絶え、彼がモリスの前に姿を現すことは二度となかった。誠実な男であったモリスは、それでもビールの帰りを待ち続け、10年、20年と時が流れても箱を守り続けた。

しかし、ビールが箱を預けてから23年後の1845年になると、ついにモリスも待ちくたびれたのか、あるいは好奇心に負けてか錠前を破壊する。すると箱の中には、三枚の意味不明な数字が羅列された紙と、驚くべき内容の書かれたビールからの手紙が入っていた。その手紙によると、ビールは西部を旅していたとき大きな金脈を発見。およそ三千五百万ドル相当もの金塊を採掘して、それをある場所に埋めたというのである。そして財宝を埋めた場所を暗号化したものこそが、箱に一緒に入っていた三枚の紙なのだ。

一枚目が財宝の隠し場所。
二枚目が財宝の内容。
三枚目が財宝の分け前を受け取るべき人のリスト。

このビールの財宝と暗号の話は1885年に小冊子として発行され広く知られるようになった。三枚の暗号文のうち、二枚目のものは小冊子の著者(匿名の謎の人物。ロバート・モリスの友人であるらしい)の手によって解読されていたが、肝心の財宝の隠し場所が記されているという一枚目の暗号文と、財宝を受け取るべき者が書かれた三枚目は、この小冊子の発行から100年以上が過しているというのにいまだに解読されていない。アマチュアの暗号愛好家からアメリカ情報部に勤める暗号解読のプロフェッショナルまで、数多くの人々がこの暗号文に挑戦し続けてきたにもかかわらずにである。

こうなると全ては小冊子の著者がでっち上げた作り話だとも思えてくるが、専門家によると問題の数字はどうもデタラメに並んでいるわけではないようで、何らかの規則性を持って並べられていることは確からしい。つまり、少なくともこれが本物の暗号文である可能性は極めて高いのだ。

信じてしまう系

 今誰かが読んでる都市伝説

 関連都市伝説