マリー・アントワネット。パンがないなら…
ざくっと都市伝説
- パンがないならお菓子を食べればいい。
- マリー・アントワネットではなく叔母の言葉。
- 金遣いが荒いマリー・アントワネットの言葉にした。
8世紀、フランス王室に嫁いできた王妃マリー・アントワネット。浪費家で知られる彼女は、庶民がその日食べるパンにも困っている事を知り、事も無げにこう言った。
「パンが無いならお菓子を食べればいいじゃない。」
これには似たような話がたくさんあり、毒婦と呼ばれそうなタイプの放漫王妃の世間知らずぶり伝えるエピソードとして頻繁に使われる。
しかし、その言葉を言ったのは『マリー・アントワネット』ではなく、『ルイ16世の叔母』が言った言葉。
この頃のフランスは度重なる戦争のせいで兵役と重税に苦しんでいて、金使いの荒い『マリー・アントワネット』を標的にした新聞記者が、この発言を彼女のものとしてしまったようだ。