- 医学部に存在すると噂された高額バイト。
- ホルマリン漬けの遺体を洗う危険な仕事。
- しかし実際には実現が極めて困難だった。
「死体洗いのバイト」という噂を聞いたことはないだろうか。
求人誌には決して載らないが、コネさえあれば紹介してもらえる高額アルバイト。仕事内容は大学の医学部や歯学部で保管されている遺体の管理だという。
噂によれば、解剖実習用の遺体は巨大なホルマリン槽に保存されており、そこに入って遺体を洗浄したり、浮かび上がってきた遺体を棒で突いて沈めたりするのが仕事だとされていた。
報酬は非常に高額で、短期間でまとまった金が稼げるという話まで広まったため、多くの若者の間で「知る人ぞ知る裏バイト」として語られるようになった。
なぜ都市伝説になったのか
医学部の解剖実習は一般人が立ち入ることのない特殊な世界である。
実際に献体された遺体を扱うことや、ホルマリンを使用することは事実であり、その閉鎖的な環境がさまざまな憶測を呼んだ。
「誰が遺体を管理しているのか」「解剖前の準備は誰がしているのか」といった疑問から、死体洗いのバイトという話が生まれたともいわれている。
実際にはありえるのか
結論から言えば、噂で語られるような形のアルバイトが存在する可能性は極めて低い。
遺体解剖実習は法律や大学の厳格な規則のもとで行われており、遺体の取り扱いは専門知識を持つ教員や関係者の監督下で管理されている。
また、一般のアルバイトが自由に遺体へ触れたり管理したりすることは許されない。
さらに都市伝説で語られるような「ホルマリンプール」についても現実的ではないとされている。
ホルマリンは人体への影響がある薬品であり、使用や保管には厳しい基準が設けられているからだ。
それでも消えない噂
にもかかわらず、死体洗いのバイトの話は何十年にもわたって語り継がれている。
高額報酬、秘密の仕事、一般人が知らない大学の裏側――。
都市伝説として広まる条件が揃っていたのだろう。
そして今でも、「友人の先輩がやったらしい」「知り合いが紹介されたらしい」といった伝聞だけが語られ続けている。
まとめ
死体洗いのバイトは、日本で最も有名な裏バイト系都市伝説のひとつである。
しかし、噂で語られる内容には法的・現実的な問題が多く、実在を裏付ける確かな証拠も存在していない。
それでも、多くの人が信じてしまうのは「絶対に見ることのできない場所で行われている仕事」という不気味な魅力があるからなのかもしれない。
もしかすると今夜もどこかで、「知り合いの知り合いが本当にやったらしい」という話が、新たな都市伝説として生まれているのだろう。


