ラ・ヨローナ。夜の川辺で泣き続ける「泣く女」の正体とは

怪談・怖い話
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ざくっと都市伝説
  • 夜の川辺から女性の泣き声が聞こえるという。
  • 声の主を探した人は、不思議な出来事に巻き込まれると語られている。
  • メキシコでは今も語り継がれる「泣く女」の怪談である。

夜遅く、川の近くを歩いていると、どこからか女性の泣き声が聞こえてくる。

すすり泣くような声ではない。

胸を引き裂かれるような悲鳴にも似た声が、静かな夜に響き渡るという。

その声は、まるで誰かを必死に探しているようだった。

「ああ、私の子どもたち……。」

そう泣き続ける女の霊は、メキシコをはじめ中南米でラ・ヨローナ(泣く女)と呼ばれている。

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子どもを失った母親の悲劇

ラ・ヨローナにはいくつもの伝承が残されている。

その中でも最も有名なのは、一人の女性が自ら子どもを川へ沈め、その直後に深い後悔へ襲われたという話だ。

我に返った彼女は何度も川へ飛び込み、子どもたちの名前を叫びながら探し続けた。

しかし、二度と見つけることはできなかった。

やがて彼女自身も命を落とし、その魂だけが夜の川辺をさまようようになったという。

もちろん、細かな内容は地域によって異なる。

それでも、「子どもを探し続ける泣く女」という姿だけは、どの土地でも共通して語られている。

泣き声を追ってはいけない

ラ・ヨローナの噂には、決まって語られる教えがある。

夜に泣き声が聞こえても、決して探しに行ってはいけない。

声が近く聞こえたなら、実際には遠くにいる。

逆に遠く聞こえたなら、すぐそばまで来ている。

そんな奇妙な言い伝えも残されている。

泣き声に引き寄せられた人が、そのまま川へ消えた。

白い服の女を見た翌日に事故へ遭った。

夜道で目が合ったあと、高熱にうなされた。

こうした話は各地で少しずつ形を変えながら語り継がれてきた。

今も語られ続ける理由

ラ・ヨローナは数百年前の伝承でありながら、現在でも映画や小説、ゲームなど数多くの作品に登場している。

しかし、人々が本当に恐れているのは作品の中の存在ではない。

夜の川辺で、誰もいないはずなのに女性の泣き声だけが聞こえた。

そんな体験談が、今も世界のどこかで語られていることだ。

もちろん、そのすべてが本当にラ・ヨローナだったとは言い切れない。

風の音だったのかもしれない。

遠くで泣いていた誰かの声だったのかもしれない。

それでも、夜の川辺で不意に泣き声が聞こえたとき、多くの人はこの怪談を思い出すという。

振り返った先にいるもの

昔から、子どもたちはこう言い聞かされてきた。

夜になったら川へ近づいてはいけない。

泣き声が聞こえても、決して返事をしてはいけない。

そして、白い服を着た女性を見つけても、振り返ってはいけない。

もし、それが本当に子どもを探し続けるラ・ヨローナだったなら。

次に呼ばれる名前は、あなたかもしれない。