- 夏休みに海へ遊びに来た大学生グループ。
- 崖から飛び込んだ一人が戻らなくなる。
- 最後の写真には説明できないものが写っていた。
楽しい思い出になるはずだった一枚の写真。それは後に恐怖の記録となった。
海にまつわる怪談は数多い。
だがその中でも、写真に残されたという話は特に後味が悪い。
今回紹介するのは、夏の海で起きたとされる有名な怪談である。
夏休みの海
大学生の男女数人が夏休みを利用して海へ遊びに出かけた。
近くには崖があり、その下は深い海になっていた。
岩も少なく、高い場所から海へ飛び込めることで知られていたという。
男子学生たちは次々と崖から飛び込み、その様子を女子学生たちが岸辺から撮影していた。
誰もが楽しい一日になると思っていた。
戻ってこない友人
ところが、一人の男子学生が飛び込んだ直後だった。
いつまで待っても海面へ浮かび上がってこない。
最初は冗談だと思った。
しかし時間が経っても姿は見えない。
慌てた仲間たちはライフセーバーへ助けを求めた。
周辺の海を捜索したが、彼を見つけることはできなかったという。
まるで海の中へ消えてしまったかのようだった。
最後の写真
しばらくして、仲間たちは撮影した写真を現像に出した。
すると異変があった。
行方不明になった彼が飛び込む瞬間の写真だけが渡されていなかったのである。
不思議に思い写真店へ尋ねると、店主はこう言った。
「見ない方がいいですよ」
しかし仲間たちは諦めなかった。
最後の写真を遺族へ渡したいと頼み込み、その一枚を受け取った。
海から伸びる手
写真には青空を背景に、笑顔でVサインをする男子学生の姿が写っていた。
ここまでは普通の記念写真だった。
だが海を見た瞬間、全員が言葉を失ったという。
海面が異様な赤色に染まっている。
そしてその中から。
無数の手が彼へ向かって伸びていたのである。
まるで海の底へ引きずり込もうとしているかのように。
まとめ
もちろん、この話を裏付ける証拠は存在しない。
典型的な心霊写真の怪談として語られているだけである。
しかし海難事故が多い日本では、不思議と現実味を感じてしまう話でもある。
海は美しい。
だが同時に、多くの命を飲み込んできた場所でもある。
もし海辺で古い写真を見る機会があったなら、背景までよく確認した方がいいかもしれない。
そこに写っているのは、本当に波だけだろうか。


