ざくっと都市伝説
- トイレで聞こえてくる謎の声。
- 赤い紙か青い紙かを選ばされる。
- どちらを選んでも恐ろしい結末が待っている。
学校や駅、公園の公衆トイレなどで語られる有名な怪談に「赤い紙・青い紙」がある。
ある日、一人で個室に入っていると、どこからともなく声が聞こえてくる。
「赤い紙がほしいか……青い紙がほしいか……」
周囲を見回しても誰もいない。しかし声は確かに聞こえる。
もしこの問いに対して「赤い紙」と答えると、全身を刃物で切り裂かれ、辺り一面が血で真っ赤になるという。
反対に「青い紙」と答えると、体中の血を抜き取られ、顔色ひとつない青白い死体になって発見されるといわれている。
では別の色を答えれば助かるのだろうか。
そう考えた人々によって様々な噂が生まれた。
「黄色い紙」と答えると大量の汚物が個室にあふれ出し、命は助かるものの二度とその体験を忘れられなくなるという。
また、「紙はいりません」と答えると無理やりどちらかを選ばされる、「持っています」と答えると背後から肩をつかまれるなど、地域によって結末は少しずつ異なる。
なぜ赤い紙と青い紙なのか
この怪談の由来には諸説ある。
戦時中の防空壕で起きた出来事が元になったという説や、トイレで亡くなった女性の霊が現れるという説もある。しかし、どれも確かな根拠はなく、あくまで噂の域を出ない。
ただ共通しているのは、「どちらを選んでも助からない」という理不尽さだ。
人は選択肢を与えられると安心する。しかし、この怪談では選択そのものが罠になっている。
終わらない選択
近年では「赤い紙・青い紙」は学校の怪談の定番として知られている。
しかし今でも古いトイレや夜の公衆トイレでは、この話を思い出してしまう人も少なくない。
もし個室の中で突然、誰もいないはずなのに声が聞こえたら。
「赤い紙がいいか? 青い紙がいいか?」
そのときは決して振り返ってはいけないという。
なぜなら、その声の主は最初からあなたの答えなど聞いていないのだから……。


