ざくっと都市伝説
- 映画やドラマでおなじみのクロロホルム。
- ハンカチを口元に当てるだけで眠るといわれている。
- その印象は、映像作品によって広まった噂でもある。
犯人が静かに背後へ近づき、ハンカチを口元へ押し当てる。
抵抗していた人物は数秒もしないうちに力が抜け、そのまま意識を失ってしまう。
推理ドラマやサスペンス映画では、あまりにも見慣れた演出だ。
そのため、「クロロホルムは一瞬で人を眠らせる薬」というイメージを持っている人も少なくない。
映画が生んだ定番のイメージ
クロロホルムには麻酔作用があることは事実である。
しかし、映画やドラマのようにハンカチへ少量染み込ませ、数秒かがせただけで意識を失うほど劇的なものではない。
実際には短時間で眠らせることは難しく、映像作品のような演出は現実とかけ離れているとされている。
それでも、この演出は非常にわかりやすく、長年にわたって多くの作品で繰り返し使われてきた。
現実よりも印象が勝った噂
何度も同じ場面を見ているうちに、「クロロホルム=一瞬で眠る」というイメージだけが独り歩きした。
気づけば、それは映画の演出であることを忘れ、一種の常識のように語られるようになったのである。
こうした思い込みは、映画やドラマから生まれたものも少なくない。
クロロホルムの話も、その代表例なのかもしれない。


