- 伝説のCMから生まれた就活の噂話。
- 面接で一言だけ言って内定を獲得。
- しかし真似した人は誰も成功しなかった。
「男は黙ってサッポロビール」――。
昭和を代表する名CMとして知られるこのフレーズには、ある有名な都市伝説が存在する。
面接で黙り続けた学生
ある男子学生がサッポロビールの入社試験を受けた。
面接が始まると、面接官は志望動機や学生時代の経験について質問した。しかし学生は何を聞かれても一切答えない。
面接官は困惑した。
それでも学生は沈黙を貫く。
やがて面接官の一人が声を荒らげた。
「君、なぜ何も答えないんだ!」
すると学生は静かに顔を上げ、たった一言だけ口にした。
「男は黙ってサッポロビール」
その場は静まり返った。
だが面接官たちは大笑いし、その学生は見事に内定を獲得したという。
真似した学生の末路
この話は学生たちの間で瞬く間に広がった。
翌年、その噂を聞いた別の学生が同じ作戦を試した。
やはり面接では質問に答えず黙り続けた。
そして最後にこう言った。
「男は黙ってサッポロビール」
しかし結果は不合格。
後日届いた通知には理由まで書かれていたという。
「オリジナリティのない人材は必要としていません」
最初の学生は評価され、真似した学生は落とされた。
その皮肉な結末も含め、この話は長く語り継がれることになる。
本当にあった話なのか?
この都市伝説は学校の先生や就職活動の先輩たちから語られることも多く、多くの人が実話だと信じていた。
しかし2005年、テレビ番組でサッポロビールの人事担当者に確認したところ、そのような人物は存在しないと否定された。
つまり、この話は事実として確認されたものではなく、CMのインパクトから生まれた創作話と考えられている。
なぜ信じられたのか
この都市伝説が広まった理由は単純だ。
三船敏郎の圧倒的な存在感と、「男は黙ってサッポロビール」という強烈なキャッチコピーが、多くの人の記憶に残っていたからである。
そして誰もが一度は思う。
「そんな度胸がある人間なら、本当に採用されてもおかしくないのではないか」と。
だからこそ、この噂は半ば本当の話として語り継がれたのだろう。
まとめ
面接で一言だけ発して内定を勝ち取った学生。
真似した学生だけが不合格になったというオチまで含めて、非常によくできた都市伝説である。
実際には存在しない話とされているが、今もなお就職活動や学校の雑談の中で語られることがある。
もしかすると都市伝説とは、事実だから広まるのではなく、「あってほしい話」だからこそ語り継がれるのかもしれない。


