- 20歳まで覚えていると不幸になると言われる言葉がある。
- 全国の学校で広まった有名な噂のひとつ。
- なぜ人々はその言葉を忘れようとしたのだろうか。
この話を聞いたことがあるだろうか。
「紫の鏡という言葉を20歳まで覚えていると不幸になる」
一時期、小学生や中学生の間で爆発的に広まった有名な噂である。
そのため、この話は「聞いた瞬間に忘れなければならない」とも言われていた。
もしあなたが未成年なら、この先は読まない方がいい――。
そんな前置きとともに語られることが多かった。
20歳まで覚えていてはいけない言葉
噂によると、「紫の鏡」という言葉を20歳になるまで覚えている人には不幸が訪れるという。
死んでしまう。
事故に遭う。
大切な人を失う。
語られる内容は地域によって異なるが、とにかく恐ろしい出来事が起きるとされていた。
そのため、聞いてしまった人は必死に忘れようとする。
だが「忘れよう」と意識するほど記憶に残ってしまう。
それこそが、この噂の巧妙なところだった。
地方によって異なる言い伝え
この話にはさまざまなバリエーションが存在する。
「紫の鏡」だけではなく、
- 紫鏡
- 紫の手鏡
- ムラサキカガミ
など、少しずつ表現が違うことがある。
また年齢も18歳、20歳、成人式の日など地域によって変化する。
しかし「覚えていてはいけない言葉」という部分だけは共通している。
白い水晶というお守り
さらに有名なのが解除方法の存在だ。
一部の地域では、
「白い水晶」
という言葉も同時に覚えていれば呪いを回避できると言われていた。
紫の鏡を聞かされた人は、慌てて白い水晶も暗記する。
ところが今度は白い水晶を忘れないよう意識し続けることになる。
結果として、紫の鏡まで忘れられなくなるのである。
まるで最初からそうなるよう仕組まれていたかのようだ。
なぜ広まったのか
この噂が広まった理由ははっきりしていない。
ただし心理学的には説明できる部分がある。
人は「考えてはいけない」と言われるほど、その対象を意識してしまう。
有名な「シロクマ実験」と同じように、「忘れろ」と言われるほど忘れられなくなるのだ。
そのため紫の鏡は、子どもたちの間で驚くほど広まりやすい噂だったと考えられている。
しかも20歳という遠い期限が設定されているため、すぐに真偽を確かめられない。
それもまた、この話が長く生き残った理由なのだろう。
まとめ
「紫の鏡」は学校の怪談や口コミ文化を代表する有名な噂である。
20歳まで覚えていると不幸になる。
白い水晶を覚えていれば助かる。
そんな単純な話でありながら、多くの子どもたちを本気で怖がらせた。
もちろん実際に不幸になる証拠は存在しない。
それでも、この話を読んだ人の多くは数年後、ふとした瞬間に思い出してしまう。
そして少しだけ不安になる。
もしかすると「紫の鏡」の本当の力は、人の記憶に残り続けることなのかもしれない。


