ラムネのガラス玉はビー玉ではなくエー玉
ざくっと都市伝説
- ビードロ玉が略されてビー玉。
- ビードロをガラスと呼ぶようになってからビー玉は作られた。
- 質があまりよくないB品の玉。
縁日などで売られているラムネ。
栓に使われているガラス球を、容器のくぼみ(でっぱり?)に、上手にひっかけないと飲むことができない。
栓に使われているガラス球をビー玉と呼ぶ人がいるが、あのガラス玉はビー玉ではなくエー玉が正解である。
ラムネのガラス玉栓が発明されたのは、1843年のイギリス。日本でガラス玉栓のラムネが発売されたのは、特許が切れた1888年である。
ビー玉の語源ははっきりとわかっておらず、諸説あるが、子どもたちの遊び道具であった「ビードロ玉」が略され、ビー玉となったというものが有力とされる。
ビードロとは、明治初期のガラスの呼び名である。1876年頃からビードロはガラスと呼ばれるようになった。ガラスと呼ばれるようになってから、12年後の1888年に日本へガラス玉栓が入ってきた時には、ビードロ玉ではなく、ガラス玉と呼ばれたはずである。ビードロ玉が略されて、ビー玉となるには無理がある。
ラムネの栓に使われるガラス玉をA玉、栓に使うには質が悪いガラス球をB玉と、ガラス業界では呼んでいた。このB玉を玩具「ビー玉」として販売したのである。こうしてガラス業界以外の人にとっては、「ガラス玉」=「ビー玉」というイメージが出来上がった。