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取調室でカツ丼の元ネタは昔のドラマ

ざくっと都市伝説
  • 始まりはかつ丼がご馳走だった時代。
  • 被疑者に情をかけて食べさせてあげた。がこれは違反行為。
  • 処分を受けた人がいる。


刑事ドラマのワンシーンでなかなか自供しない被疑者に対して、カツ丼を食べさせながら、「田舎のおふくろさんは…」など情に訴えかけて自供させたり、自供を終えた被疑者に「よく話してくれた。カツ丼を喰え」など取調室にカツ丼というのは有名。

はじまりは、カツ丼は戦後しばらく日本が貧しかった時代に庶民にとってはご馳走であった頃。その頃の刑事ドラマの取調室のシーンでは、刑務所に行ったら二度と食べられないだろうと、刑事が自分の安月給から店屋物のカツ丼をとってやり被疑者に食べさせると、被疑者はその情にほだされ犯行を自供をするというシーン。

それがモチーフとなってパロディ化され、本来は有り得ない事を特別にしたというエピソードのはずが、「取調中の食事はカツ丼が出る」「自白するとカツ丼を食べさせてもらえる」と誤解されるようになってしまった。

しかしなぜカツ丼なのか?

店屋物は歴史的にみてもポピュラーなのは蕎麦屋である。しかし蕎麦では麺が伸びてしまう。蕎麦屋の出前メニューで、取調べに時間がかかってさめても魅力的な「カツ丼」になったと言われている。

しかし容疑者にカツ丼などを取調室で食べさせる行為は違反である。食事は留置所内だけと決められているからである。

実際に取調室でカツ丼を食べさせ、2006年に依願退職した人、訓戒などの処分を受けた人がいる。この処分は取調室で食べ物を食べさせたことだけではなく、今後の捜査で利用できないかと思い、便宜を図ったことが処分に至った原因。

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