熊に会って死んだフリをすると襲われる
ざくっと都市伝説
- 野性の熊と遭遇。
- 死んだふり。
- 死んでるか確かめるため噛みつかれる。
「熊に会ったら死んだふりをすると助かる」誰もが一度は聞いたことがあると思う。
大正4年に起こった北海道の苫前村。2晩のうちに一頭のヒグマが、胎児を含めて7人を殺し3人に重軽傷を負わせ、しかも犠牲者の多くを食ったという事件が起きた。
この事件で、無傷で生き残った11歳の男の子と6歳の女の子がいた。
男の子は積んであった俵の間に潜って助かった。女の子は布団の中で、事件を知らずに眠っていた。
熊には、自分が倒した自分の獲物に執着し、その獲物を妨げる者を「排除」しようとする習性が強い。そのことが犠牲者を追跡したり、遺骸から離れない執拗さとなって現れる。
たまたま何の抵抗もなく眠っていた女の子が、熊の被害から逃れたというエピソードが広まり、「熊に会ったら死んだふりをすると助かる」と言われるようになった。
しかし近年は「死んだフリは逆効果」というのが、常識として知られるようになっている。「熊もビックリして襲う」「死んだフリをしていると、確認のために熊が噛みついたりする」など言われている。
予防法として、「突然あわないように、ラジオなどをかけて歩く、笛、鈴などで自分の存在を知らせる」
会ってしまったら、「騒がない」「そっと下がる」「背中を見せて逃げない」などの方法が有効とされる。