魔女の宅急便の登録商標問題
ざくっと都市伝説
- 「宅急便」という言葉はヤマト運輸の登録商標で許可なく使用できない。
- 登録商標と知らないまま「魔女の宅急便」の制作が進められる。
- 魔女の宅急便を宣伝活動に使用しヤマト運輸が急成長。
人気アニメ映画「魔女の宅急便」
ずいぶんと前の話にはなるが、この映画の公開前後で宅配便業界で大きく成長した企業がある。その企業は今も業界最最大手のヤマト運輸である。
なぜ「魔女の宅急便」で大きく成長したのか。
宅配をモチーフにした映画だったから?それなら、他の宅配業者も同じ事。
実はこの「魔女の宅急便」というタイトルに秘密がある。
この「宅急便」という言葉、実はヤマト運輸の登録商標。つまりいかなる宅配であっても「宅急便」という言葉はヤマト運輸以外使用することができないのである。
映画の製作スタッフはこのことを知らず、無許可で「宅急便」という言葉を使い製作をすすめた。完成間近になりヤマト運輸から登録商標であると警告を受けた。
すでに完成間近、ポスターやパンフレット等もすでにほぼ完成している。いまさら変更するわけにもいかず、使用料を払うことで解決をはかるが、ヤマト運輸はこれを拒否した。
しかし、筆頭スポンサーになること、そして「魔女の宅急便」を自社の宣伝活動に自由に使える権利を条件に「宅急便」という言葉の使用を認めた。
こうしてヤマト運輸は大きく成長することになった。