夏の都市伝説!蚊に刺されやすい人は足が臭い?

ざくっと都市伝説
- 血液型による刺されやすさの違いはない。
- 刺されやすい人は足の菌が異常に多い。
- 菌が多いと足の臭いがチーズの腐った臭いになる。
血液型O型の人は蚊に刺されやすいという説がある。
これは蚊の腸内の血液を調べたところ、O型>B型>AB型>A型の順で多く検出されたという研究データに基づいている。しかし、実際にどの血液型が刺されやすいか実験した結果からは、血液型による刺されやすさに違いはなかった。
蚊の二酸化炭素の多いところに集まるという習性から「飲酒していると刺されやすい」。乳酸の香りに引き寄せられるという習性から「汗をかきやすいと刺されやすい」など、「蚊に刺されやすい人の特徴」は数多くある。多くの研究者が刺されやすい人の特徴の「決め手」となるものをなかなか見つけられないでいた。
そんな中、脱ぎたての靴下に蚊が吸血行動をとることが発見された。脱ぎたてのシャツや帽子などではこの行動は見られないことから、蚊を刺激する何かが足にあると考えられる。蚊に刺されやすい人の足と、そうでない人の足を比較研究すると、刺されやすい人は足の菌が、刺されにくい人の3倍近く多いということが分かった。足に菌が多いとチーズの腐ったような臭いを発する。つまり蚊に刺されやすい人の足は臭いと言える。
しかし、足が臭いから蚊にさされやすいということではない。足の臭いには菌によるチーズ系と疲労によるアンモニア系がある。蚊を刺激するのは菌によるチーズ系だけである。