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宇宙航行技術が完成しても宇宙旅行はすぐには実現しない

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  • 宇宙ごみの動きを計算して打ち上げられている。
  • 宇宙旅行できる技術が完成することにはもっと宇宙ゴミが増えている。
  • 宇宙ごみを回収しないと危険で宇宙旅行はできない。
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9月29日アメリカ航空宇宙局(NASA)の、火星に今も液体の水が存在していることを裏付ける観測結果を発表したことで、火星に生命が存在する可能性は著しく高まったと話題になっている。

この発表の前8月にはNASAが出資するスペース・ワークス社が、SF映画などに登場する「人工冬眠技術(コールドスリープ)」を活用して宇宙旅行を実現する調査結果を公表した。

NASAは2020年までに月面での生活を可能にし、月面で医療などの研究を行えるようにすることを計画していたが断念し、代わりに2030年までに火星に人類を送り込むという目標を掲げている。

宇宙旅行を可能とする研究開発は日々進歩し、その発表があるたびに「宇宙旅行は遠い未来でないかも!」と話題になる。しかし、惑星間を移動できる宇宙航行技術が完成したとしても、実際に宇宙旅行ができるようになるのは数十年数から数百年先になるという。

問題になるのがスペースデブリと言われる宇宙にばらまいてしまったゴミである。

スペースデブリとは打ち上げに使われたロケットの部品、耐用年数を過ぎた人工衛星、事故や故障で制御不能になった人工衛星などである。デブリ同士がぶつかり合い微細なデブリを生む。今までに4000回を超える打ち上げが行われ、4500トン以上のスペースデブリが地球の衛星軌道上を秒速8kmという速さで飛び回っている。これはわずか10cmほどの小さな破片でも、宇宙船を完全に破壊できるほどの運動エネルギーをもっている。そのため10cm以上のスペースデブリは常に監視され、打ち上げの際に衝突しないよう計算されているが、監視外の微細なデブリには衝突して、エンデバー号には500か所近い衝突痕が確認されているほか、多くの小型人工衛星が破壊されている。

この大量のスペースデブリを掃除する方法が今のところない。ミサイルなどで破壊すると小さなデブリを増やしてしまうので現在では禁止されている。デブリを自動で回収する衛星の打ち上げも提唱されているが、現在の技術では年間5個程度しか回収できず、10cm以上のデブリは現在2万個以上確認されていてとても回収しきれる量ではない。

宇宙の研究を進めるためこれからもロケットや人工衛星の打ち上げは続き、スペースデブリは今以上に増える。民間人を乗せた宇宙船を、秒速8kmで飛び回る弾幕の中に打ち上げることはできない。宇宙航行技術が完成してスペースデブリが回収されない限り宇宙旅行をすることはできない。

ちなみに現在でも宇宙旅行サービスを提供している民間企業があるが、これは高度110kmまでしか上がらず、デブリが飛び交う高度300kmよりもはるかに下である。宇宙旅行といってもSFのような宇宙空間を航行するのではなく、4分間宇宙空間を無重力で眺めるものである。

信じてしまう系

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