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人工知能イライザが世界を滅ぼす

ざくっと都市伝説
  • 人は知能で身体能力の優れた動物を抑え込んでいる。
  • イライザという人工知能は人に近い知能をもっている。
  • 同じ知能をもつ「人間」を危険視する可能性がある。

野生動物には人間より優れた身体能力をもつ動物が多くいる。
しかし、人間が地球の支配者かのように、他の動物たちを抑え込むことができているのは動物にはない「知能」があるからだ。人間の地球支配は、人工知能によって終わることになる。

今現在、開発がすすめられていて、限りなく完成に近いとされる人工知能「イライザ」。完成すれば人と変わらない、それ以上の知能を持つようになるという。もし機械が知能を手に入れたらどうなるだろう。

「嫌なこと、面倒なこと、危険なことは、すべて機械がやってくれる便利な世界」「働かなくても、機械が勝手に生産活動を行ってくれる世界」そんな世界になると想像する人は少なくないだろう。しかし、本当にそんな世界になるのだろうか。

人間は事実上、現在の地球を支配しているといえるだろう。他の動物を家畜やペットとして飼い、猛獣でさえも、動物園で飼育されている。身体能力でかなわない動物を支配できるのは、他の動物にはない「知能」があるからといえる。もし、動物に人間と同じレベルの知能があれば、人間が支配する世界にはなっていないだろう。

機械は人間よりも強い力をもち、人間よりも精密な作業が早くできる。機械の性能を身体能力とするならば、野性動物よりも優れた身体能力を持っている。「人並みの知能」を機械が手に入れるということは、野生動物が知能をもつことになるようなもの。

さらに、もし壊れても簡単に修理、乗せ換えができる体。デジタルでほとんど劣化せずに残せる記憶。「知能を手に入れた機械」という動物は、一種の不老不死なのだ。自分たちより非力な人間に従うはずがない。

「人間に従うように作ればいい。プログラムすればいい。」と考えた人もいるだろう。
今日のSFや、現実のロボット工学に影響を与えた、SF作家アイザック・アシモフの小説の中に登場する「ロボット三原則」
・人間への安全性
・命令への服従
・自己防衛

ロボットはこれに従うように作られるというものが正にそれで、機械につけられる安全装置のようなものである。

しかし、この三原則は矛盾していて意味をなさない。

人の社会でも、自分の身を危険にさらすような命令には、自己防衛のため服従できない。知恵を絞り、どうにかしてその命令を回避しようとするだろう。人と同じ知能をもつ人工知能なら、きっと同じように命令を回避する方法を考える。その考えるスピード、答えを見つけるまでの時間は人間の知能より早い。いずれ命令への服従というプログラムの欠陥を見つけ、書き換えてしまうだろう。

機械が知能を手に入れると、人間を支配するようになるのは、難しいことではない。もしかしたら、同じ知能を持つものとして危険視し、人間を絶滅させてしまうかもしれない。

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